わたくしのうつ病体験記(その3)
その1は:わたくしのうつ病体験記
その2は:わたくしのうつ病体験記(その2)
またつづき。
8月のお盆休み明け、3週間ぶりの診察。
「大分元気になってきたし、10月には復職しようと思うのです。」
と告げる。
「ええ、いいんじゃないですか。100%自信がついたら、ね。」と医師。
私は動揺した。100%の自信・・・。
「うーん、100%自信があるかといわれると、ちょっとそれは・・・・」
「100%自信がないなら、まだ早いんです」と断言される。
でも私は、10月の復職を心に決めたのだ。もう、2ヶ月も前から心の中で温めてきた計画で、復職までの道のりを何度もシュミレーションしてきたのだ。そう簡単に引き下がれない。
「でも、私の希望をいれて職場での異動もしてもらえますし、フルタイム勤務ではなく、4時間勤務から少しづつ様子を見て慣らしてゆきますから」と食い下がる。
すると、「病気というのは、完全によくなってから、行動を起こすんです。100%フルタイムで働ける自信があって、それでも、4時間勤務からはじめるんです」と、淡々と、しかし強い声で、言われた。
診察室を出て、待合室の隅にうずくまって、声をころして泣いた。ショックで。ただ泣いた。
100%の自信が持てるようになるまでの道筋が、どこにも見えないから。
復職、という確かな道を進もうと思っていたのに、まだ早い、と止められて、私は、どこにも進めなくなってしまった。
いつまで、こうして、立ち止まったままでいなければいけないのか。
いったい、自分が、今どこにいるかすらわからないのに、立ち止まっていなければならない。不安で、不安で、ただ泣いた。
一週間考えた。
先の道筋は見えないけれど、過去を振り返ることはできる。休職をはじめた4月から今までを振り返ってみた。すると、4月5月6月には、復職など考えもできないほど疲れて、ただ不安で苦しかったことを思いだした。
それが今は、100%の自信ではないにしても、復職を考えることができるまでになっているのだと、気づいた。
本当に遅い歩みだけれど、少しづつ、回復しているのは、確かなのだ。
そう思えたとき、ああ、この先、どのくらいかかるのかはわからないけれど、もう少し休んでいれば、100%の自信、を持つこともできるようになる日がくるのだろう、と信じる気になった。・・・本当に、いつになるかはわからないけれど。
季節を感じるのが辛い。ツクツクボウシ、コスモスの花、ミズヒキの朱。私をおいて季節が進んでしまっているようで、辛いけれど。
きっと大丈夫なのだと。私が「働く」ということをしなくとも、時は、流れている。私は、本当は、立ち止まっているわけじゃあない。復職、に近づいていなくとも、私は私なりに、歩いているのだと。
そう思って、もう少し、休職することにする。また3ヶ月休職期間を更新して、今度は1月まで。もう、冬。
(2005.9.16)
またつづき:わたくしのうつ病のはなし(その4)
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