わたくしのうつ病体験記


わたくしは今日(2005.5.26)現在、うつ病を患っている。2ヶ月前、意を決して心療内科へゆき「休むのが一番」との医者の言葉に力づけられて、その翌々週から会社を休職。自宅療養に入ってもうすぐ2ヶ月になる。

昨日娘の保育園の遠足に参加し、一日がんばりすぎたせいか?今日は気持ちが落ち着かない。4月末くらいから休職の効果が出たのか、少しづつ回復を感じているのだけれど。

この文章は思いたって、自分の病状をまとめ、伝えるために書く。

病気のきっかけはおそらく、昨年(2004)4月の異動。同一部内で、課が変わっただけの小さな異動だったけれど、仕事の内容は大きく変わった。仕事のメイル受信数が10倍に増え、電話も、部外の打ち合わせも増えた。異動を伝えられたときは、"It's a challenge!"「大変だけどきっとやりがいのある仕事!」と思い、嬉しかった。従来の仕事に飽きて、異動したいと希望していたので、異動先は予想外だったけれど、嬉しかった。でも、一年その仕事をして、辛くて、そして今(2005.4〜)の休職に至る。病因が仕事内容にあるのであれば、おそらく復帰は別の部署になるだろう。

新しい仕事にわくわくして、楽しくできたのは最初の3、4ヶ月だった。今振り返ると(2004)8月、あの熱い夏からうつ病の初期症状にあったのだろう。そのときは夏バテと激務のための一時的な疲れ、と思っていたけれど。

(2004)10月に上司(部長)との定例面談をした際、仕事における自分の長所は何か?と問われて何一つ答えられなかった。異動以来、力不足を感じることばかりで、なにひとつ自信がなくなってしまいました、と正直に話した。それ以来上司は私の様子を気にかけて、いろいろ配慮をしてくださった。感謝している。

心の調子が本当におかしいな、と自覚しだしたのは冬。(2004)12月ごろか?鬱に効果があるというハーブサプリメント、セントジョーンズワットを飲み始めた。上司(課長)との面談の際、最近精神衛生状態がよくない、と、笑いながら話をした。いつかの飲み会の2次会で、仕事の愚痴を言っている間に泣いてしまったのもこのころ。

正月休みをはさんで(2005)1月3日に出社。年末に仕上げていた仕事の大失敗が発覚してショックを受ける。幸い先輩のフォローがありトラブルには至らなかったものの、ほんのささいなうっかりが、大失敗になったことがショックだった。みんなが私のことを責めているような気がして、嫌われたような気がして、悲しかった。このころから(2005)3月にかけて、仕事も忙しい時期だった。一日中落ち着かない気持ちで、ただただ不安で胸が痛くて、動悸を押さえながら仕事をしていた。
一日中緊張して、電話のかかってくるたびに身構えて、メイルを書いたら発信の前に何度も読み返して、打ち合わせの前には言うべき台詞を前日の夜から頭の中で何度も予行練習して。
思い出すのも辛い時期。会社の帰り道、会社から駅までの間にあるローソンで、キリン一番絞りのミニ缶(\102)を歩きながら飲んだ。そうしないと緊張と不安が収まらなかった。

(2005)2月末、同期の女性が退職すると聞いた。2ヶ月くらいのんびりして、そのあと別の会社で働いて、外の世界を見たいと。門出を祝いながら、うらやましいと思った。
(2005)3月中旬、変な熱が出た。目と喉が炎症をおこして、顔が痛かった。体がだるかった。風邪、といって休み、熱がひいて出社した日のお昼休み。一人お弁当を食べ終わって机に上半身を寝そべらせながら、思った。「これは本当に病気だなあ。2、3ヶ月休みたいなあ。」

そう思った週末、心療内科へ行った。私の予想(期待?)通りうつ病との診断。休職するならいつでも診断書を書くから、との(嬉しい?)言葉。上司(課長)に「休職させてください」と伝えたのはその翌月曜日のこと。10日ほど残務整理をして(2005)4月7日から休職に入った。

休職にあたって初めて知ったのは、自分の会社に病気休暇として3ヶ月の有給制度があったこと。お金の心配をせずに治療に専念できるように、と。驚きだった。3ヶ月経過後は、病気休業として無給になる。この無給期間中は健康保険から病気休業手当てとして給与の6割が支給される。

休みだしてしばらくは、休みという状態が信じられなかった。「休んでいいんだあ。会社いかなくていいんだあ」と何度も声に出して言い聞かせた。
1週間ほどたつと、それまで我慢してきた鬱屈、不安が噴出したようにおそって、毎日泣いて暮らした。
また一週間ほどたつと、ほんの少し、数日にいっぺん数時間だけ、心の穏やかな時間が訪れるようになった。
そのあとゴールデンウイークにかこつけて、娘を連れて実家に帰った。実家は宮城の山の中、街灯もない、隣の家も見えない、雑木林の中にある。毎日母の作った食事を食べ、娘の相手もせず、静かにすごした。
実家の近所にうつ病歴2年超の、私と同じSEの女性がいらして、お茶をいただきにいった。彼女から教えてもらったことは、うつ病の自宅療養にはコツがいるということ。自宅療養、といってうちにいると、普段やらなかった細かい掃除や、食事作りや、子供がいれば育児に流されて、ちっとも自宅療養にならない。「何もしない」こと。家事をしないように、喫茶店にでもいってぼんやりすること。ただでさえ食欲ないのに料理をするのは辛い。子供と夫には悪いけど、外食や買ってきたもので済ませちゃえ。

実家から帰ってきて、(2005)5月12日から、近所のスポーツクラブでヨガをはじめた。前々から興味はあったのだけれど忙しくてできずにいたヨガ。今日で2週間目。ヨガのクラスのある日には欠かさず出かけている。心身の働きが実感できる。

心療内科では以下の薬を処方してもらっている。
朝昼晩に以下の2種。
抗鬱剤「トレドミン」15mg*2錠
抗不安薬「デパス」0.5mg*1錠

眠る前に不眠対策として以下の3種。
睡眠導入剤「レンドルミン」0.25mg*1錠
睡眠導入剤「ユーロジン」1mg*2錠
抗不安薬「ドグマチール」50mg*1錠

薬の効果はわかりにくいけれど、一度眠る前の薬をうっかり飲み忘れて寝てしまったら、眠りが浅く朝3時ごろに起き、そのあと寝付けなかったので、きっと効いているのだろう。抗鬱剤の効果はよく実感できない。

休職予定をとりあえず7月上旬まで、と出したので後一ヶ月ちょっとしかない。そう思うと期限が迫ってくるようで落ち着かなくなって、悩んだ。まだ、復職の自信はない。もう少し休職を伸ばそう、と考えている。(2005.5.26)


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