「正雪記」山本周五郎
新潮文庫 昭和46年初版
山本周五郎の「正雪記」を読んだ。
由比正雪という人の記。私はこの人を名前しか知らない。
予備知識なく、ただ読んだ。
由比の生きざまがいう。
武士が死に様にこだわって命を捨ててゆく。
死に様に何の意味がある。
ぎりぎりまで生き抜き、仕事をなすことこそ真の勇気だ。
たとえそのために惨めな死に様を曝すとしても、かまわないことこそ。
彼は充分に生きた。 
先週、「夜と霧」(ヴィクトール・E・フランクル)を読み返した。
その後繰り返し心に響くのは、
私が人生に意味を求めるのではなく、
人生が私に意味を求めているのだということ。
私がどう生きるのかに意味があるのだということ。
私は充分に生きることができるだろうか。