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「無鹿」遠藤周作

(1997年5月、文藝春秋)
遠藤周作の遺稿とも言える4編の短編。
「無鹿」はラテン語で「音楽(ムジカ)」。大友宗麟が自分の夢を、神の国を地上に実現させようとした土地。
宮崎県延岡市無鹿。

遠藤周作の作品に繰り返し現れる「人生と生活」というキーワード。
彼の作品を読み始めた学生の頃からひっかかっていたこの言葉。
当時は「違いは何だろう?」と考えていたけれど、
働き、子を持ち、これが生活といえるものを自ら営む今、すこしづつわかる。
私の人生と私の生活。

ひとりで本を読んでいるとき。
それから、自分の日記帳に自分のための言葉を連ねているとき。
私は私の顔をしていると思う。
それを私の人生と呼んでもいい。

私の心は年老いることができるだろうか。
年老いて人生の深さに触れられるのならば、
早く歳をとりたい。
どう足掻いても、時間の流れを変えることはできないとわかりつつ、願わずにいられない。

コメント

私も読みました。
もういちど本を開いてみます。


>おつきさま

ありがとう。同じ物語を共有できるのがうれしいです。

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