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「貧困の光景」曽野綾子

2007年、新潮社。
著者は言う。

「人間は本来、自分の人生で見たこともない状況を想像することはできなくて当然なのである」

そう、だから私はこの本を読んだ。
自分が想像できない光景を見た彼女が、淡々と、またくっきりと貧困の光景を描いているから。
保育器がないから、保育器に子供を入れる一日120円がないから死んでゆく、マダガスカルの赤ん坊たち。
垢だらけのぼろをまとってやってきて、支援物資として送られた服に着替えさせてもらったというのに、
その服を売って今日の食べ物を買うエチオピアの少女。
(そういうことになるから、服を渡すときに古い服は置いていかせるという規則があるのに、
曽野綾子はその規則を守らなかったのだ。)

今回の読書で、私の想像はどこまで届くだろうか。

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