タイ旅行記(2007.1.11〜19)
1日目(2007.1.11)
早起きをする。普段の生活では7時起床の家庭において、5時半は早起きといっていい。
着替えて、前日のうちに用意しておいたトランクふたつを持って出る。
京成線スカイライナーの中でコンビニのおにぎりとサンドイッチの朝食。
成田空港について同居人がチェックインすると、あとはひたすら待って、待って、そしてひたすら飛行機。
成田→バンコク間をJAL。バンコク→プーケット間をタイ国際航空。
トランジットの時に同居人とけんかする。つまらないことが理由で。
プーケットのホテル(peach hill hotei)に着いたのは21時過ぎ。(現地時間。日本との時差は−2時間)
娘はどうしようもなくくたびれ果てて昏睡状態。
2日目(1.12)
8時過ぎに起床。ホテルのレストランで朝食。西洋風バイキング形式。レストラン内の装飾(木の繊細なレリーフで彩られた棚や間仕切り)が美しい。
吹き抜ける風の涼しさも気に入って、このレストランで毎朝朝食が食べられるのは幸せだと思う。
(注文にしたがって目の前で焼いてくれるオムレツは非常に美味で、毎朝食べることになる)
早速プールへ行くとはしゃぐ娘。ホテル内に3つもプールがあるのだ。私はプールサイドでのんびり見守ろうと思っていたのに、娘に誘われてつい遊んでしまう。これがたたって夕方から体が重くなり、微熱がでる。夕食もろくに取らず寝込む。

ベッドメイクへのチップは10バーツ
3日目(1.13)
寝込む。歩くのも辛い。
ひたすら寝込む。昼食はセブンイレブンで買ってきてもらったパンと牛乳。
夕方遅くなって、やや体調が快復。気がかりだったエアメイルの出し方をホテルのフロントに聞く。(郵便ポストらしきものがどこにもないのだ)
海外への葉書は15バーツ、フロントで預かって郵便に出すとの事。
また、ホテル近い洋品店CASA DI MODAにてタイ民族調のドレスをオーダーする。
生地を選んで、イメージを伝えて(写真を持参していた)。さて、値段交渉。自分の心身を立て直して気合を入れる。
185US$、と提示された値段を83US$まで下げる。買ったのか負けたのか定かではないが、満足。
私が部屋に帰ったところ、ちょうど同居人と娘がプールから帰ってくる。娘は私の顔を見て「どうしたの?さっきより元気そうな顔してるけど。」と言う。鋭い。
夕飯に出かける。

切手と消印
4日目(1.14)
朝。同居人が下見しておいてくれたいちばん近いビーチ(KATA BEACH)に出かける。初めて「トゥクトゥク」に乗る。
吹きさらしの4人乗りバスといったところか。歩いて5分の距離なのに100バーツ。高い。もう乗らない、と思う。
海。砂が細かくて、白い。
パラソルと寝椅子がずらっと並んでいる。私は(体調を考慮して)泳がず、洋服のまま適当に休める木陰の寝椅子を選んで座る。
椅子屋さんがやってきたのでお金を払う。200バーツ。
同居人と娘は海へ入ってゆく。私もスカートの裾を持ち上げて波に足を洗う。暖かい海水。
寝椅子で、ぼんやりと海を眺める。浜の近くは薄緑色で、遠くなるにつれて水色、明るい青、蒼。そのグラデーションを眺めている。
すると椅子屋さんが「HALLO」といい、私の椅子を叩く。何かと思うと、椅子の下に犬がもぐりこんでいたのだ。砂と同じ白茶色の犬が、日陰を求めていったりきたり。
そして浜に置かれたボートの下の小さな日陰に落ち着く。砂を見ると、白茶色の蟻がいる。
それにしても人は欧米人ばかり。と思っていると、後ろの木陰にタイの女の子が座っているのを見つける。12才くらいだろうか。弟と妹が砂遊びをしている。
手を振ると、はにかんだ笑顔。店員でないタイ人に会うのが初めてで嬉しい。
何かできないかな、と考えてデジタルカメラと折り紙を持って近づく。写真をとらせてもらい、その写真を一緒に見る。折鶴を折ってみせて、渡す。
やっぱりはにかんで「THANK YOU」。
何故海に入って水遊びしないのか聞きたいと思うけれど、そこまでのコミュニケーションはできないのであきらめる。
(後日ガイドにタイ人は海で遊ばないのかと聞いたところ、日焼けしたくないのでビーチには出ないのだと、川遊びを好む、とぎこちなく答えていた。きっとこんな質問をする観光客もあまりいないのだろう。)
それから寝椅子に戻ってひたすらぼんやりする。暑くて、持ってきた本を読む気にもなれない。
海からあがって来た同居人と娘。「お腹がすいたー」という娘にあわせて、売店のサンドイッチを頼む。一皿80バーツ。
食べ始めたあたりで娘が、「肩が痛い」と訴える。しまった、日焼けだ。南国の海の日差しは甘くなかった・・・。
そのうえ、食べ終わると「お腹が痛い」と訴える。非常に辛そうだ。あわててホテルに引き上げて、日焼けにはひえピタを貼り、整腸薬を飲ませる。
「プールと海と大好きだからね、海で具合悪くなるって、知らなかったの」と泣く娘。日頃昼寝をしない子が、こんこんと眠る。自分の配慮が足りなかったことを悔やむ。
夜、ドレスの仮縫いができたので合わせに行く。「ここをもうちょっと・・・」とか、「ここはゆるめに」とか、そういったニュアンスを英語で伝えるのに苦労する。私も、店員も。

寝椅子代のレシート
5日目(1.15)
娘は食欲がない。朝食をほとんど取れない。下痢がはじまる。トイレとベットの往復。
午前中は同居人に娘の面倒を頼み、予約していたホテル内のSPAへ。一度体験してみたかったタイ式マッサージ。
着替えてシャワー、アロマスチームバス(15分)、マッサージ(60分)で650バーツ。
スタッフの雰囲気がよく、店は清潔で新鮮な切り花がそこかしこに飾られている。タイ式マッサージは、指圧を指だけでなく体全体を使って行いつつ、ストレッチを取り入れた、感じ。気分よくうとうととする。
午後は娘につきあって部屋で過ごす。ゆっくりと何もしない時間。夕方、だいぶ元気になった娘は同居人と一緒に少しだけ、プールへ行く。
夜、ドレスの本縫いがあがり、合わせに行く。「ママのドレス見る!」という娘と一緒。しかし、まずトップスがどうにも着られない。サイズが合わないとかではなくて、肩も腰も通らないのだ。(肩を出すデザイン)
「着られないよ〜」と訴え、急遽直しが必要に。スカートも、座ったときに太ももが見えてしまう。ここも直しが必要。
明日までにちゃんと仕上がるだろうか?少し心配しながら眠る。
6日目(1.16)
娘の体調がだいぶ快復する。私も体調がよいので、海に入る。
浜のすぐ近くに小魚の群れ。私は浮き輪につかまって、どこまでも沖にゆく。
足のつかないような深いところで遊んでいる人はひとりもいない。
どこまでいっても水が透明で、足元は空の青さと、海底の砂の白が映っていつも薄緑色。海底には水の影が映る。
ただただそうやって、海にゆられて海の中にいる。
夜、ドレスが仕上がる。昨日の問題点をクリアしてほぼ満足のゆく仕上がり。受け取って、握手をかわし別れる。

ドレスをオーダーした店の名刺
7日目(1.17)
朝食後チェックアウト。
すっかりこの部屋に慣れて、まるでここに引っ越してきたような気分になっていた。でも私たちは旅行者なのだ。
飛行機で1時間ほどのバンコクへ向かう。14時ごろチャオプラヤ川沿いのホテルにつく。(Orchid Sheraton Hotel)
シャワーを浴びて一息つき、近所を散策。ホテルや学校が集まる区域らしく、学校帰りの子供たちが屋台で買い食いをしている。
とっても美味しそうで、炭火であぶった鶏肉を買う。20バーツ。
ホテル近くの船着場から渡し舟にのり(片道2.5バーツ)、対岸のクローン・サン市場へ行く。まるで上野のアメ横のよう。
衣料品や雑貨店が縦横無尽、所狭しと連なり、食べ物を売る屋台が軒を並べる。屋台の汁そば(バミーというらしい)で夕飯にする。1杯30バーツ。
プーケットの欧米人観光街に飽きていた私は、やっとタイに来たかいがあったように感じて嬉しい。

汁そばバミー
8日目(1.18)
朝はHISのダムヌン・サドゥアク水上マーケットツアーに参加する。大人800バーツ、子供600バーツ。
マイクロバスでえんえんと走る。こんなに遠いとは思わなかった。(ガイドブックによるとバンコクから南西に80キロ)
屋台の料理は食べるな、とガイドに言われていたけれど、熱を通してあれば平気、と思ってココナッツ入りパンケーキを食べる。80バーツ。美味しい。
そのあと30分ほどモーターボートに乗る。川沿いや、川の上に張り出して建っている民家を眺めているうちに次々と風景が変わってゆく。水しぶきが心地よい。
昼過ぎにツアーが終わる。バンコク最大のショッピングモールというMBK(マーブンクロンセンター)の中で昼食を取り、買い物をして歩く。
そこかしこに座り込み、紙コップを前にして手を合わせる人を見る。小銭を少し、入れる。娘にも渡して入れさせる。
「働けない人なんだよ。体が悪かったり、年をとったりして。私たちはお金持ちじゃないけど、みんながちょっとづつお金をあげたら、そういう人がご飯をたべられるかな、と思って」と娘に話す。
(しかし、足のひどく曲がった男性が歩道橋の上にいた。一体どうやって登ったのだろう?なにか秘密があるのだろうか?)
夕食は路上にたくさんテーブルを置いた屋台で。焼きそば2皿にチャーハン1皿、シンハービール大瓶2本、オレンジジュース2つでお会計は350バーツ。
(いまさらだがプーケットの外食はひどく高くて、バンコクの5倍〜10倍はした)
21時前に空港に向かい、飛行機に乗って日本へ帰る。私と娘は飛行機の中でぐっすり眠り、翌朝日本へ着いた。
旅を終えて
プーケット。海がきれいで、治安がよく、何もかも便利。
海の香りと日差しを浴びて、ただただゆったりとしていました。あの海はあの土地にしかないのだろう。あの空気も。
ところが人間を見てしまうとつい毒づきたくなります。日焼けを楽しむ欧米人(噂によると日照のない北欧の方々)に言いたい。
「トップレスはやめて!見てるほうが恥ずかしい!!!」
アジア人にはそうゆう習慣ないんです。どうかお国に帰ってなさってください・・・。
「なんでお年寄りまでビキニなの!?スタイルの崩れた年配の女性が着るべき物では・・・・」
人間を見ずに自然を見ましょう。
バンコク。光と影の町。華やかな国際都市であり、その裏で落ちこぼれ、苦しんでいる人のいる町。
日暮れて町を歩いていると、ぴらぴらのドレスを着た女の子が欧州の男性と暗がりの建物へ入っていった。
今の東京も同じ。
遠い国の町を見て、自分の暮らす町を鏡に映すように思う。
なお1バーツ=3.7円でした。

新聞。
(2007.1.30)
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