アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ「星の王子様」

訳:倉橋由美子 宝島社 初版 2005.7


僕から君へ。


どう思って見るか、だけで、
世界は、まるで違ったように見える。
心の目で、見るとね。

王子さま、君が自分の星へ帰ったとき。
お別れは、かなしかったけれど。
でも、ちっともかなしくなんてないよ。
だって、僕は君から、
5億の鈴の音をもらったんだから。

王子さま、君と仲良くなったおかげで、
僕は、星空を見ると笑える。
5億の鈴の音が聞こえる。
星空が、まるで違ったように見えるんだ。

ねえ、でももう一度、君の笑い声を聞きたいな。
だから、この飛行機で君の星まで行ってみようと思うよ。
大人と、ブリッジやゴルフの話をしないですむように。
ねえ、しかも大人の世界では、
戦争なんてまったくおかしなことをしている。
だから、君に会いに行くよ。


(2005.11.18)

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